本日の第1602回モーニングセミナーは、㈱石巻日日新聞社 常務取締役 報道部長 外処(とどころ) 健一様を講師に迎え、『人はなぜおばけを怖がるのか~緊張と緩和が生み出す世界~』というテーマでご講話をいただきました。

新聞記者として奮闘する外処部長は、趣味で10年以上前から、東松島市でおばけ屋敷を開き、今年4月には有志によるおばけ屋敷創作団体『バケラッタ』を立ち上げました。

『怖いもの見たさ・・・』誰もがそんな気持ちを経験したことがあるはずです。
おばけ屋敷は昔からその心理をついたアトラクションで、講話では恐怖心かつ好奇心を同時に抱きながら、おばけ屋敷に入る人たちの心理描写、そしてそれにまつわる心のメカニズムを『緊張と緩和』という対照的なテーマに沿って分かりやすく紹介されました。

印象的だったのは、おばけ屋敷の中での恐怖心から発生する、子供たちの『叫ぶ』『逃げる』といった非日常的な人間行動と体験が、実は現代社会にはびこる不審者などへの防犯対策に『学び』としてつながっているという点でした。

お祭りなどイベント型の開催から、やがては常設型(空き家等の利用)を視野に考え、違った角度からまちづくりを目論む外処部長。
その眼差しの奥からは、少年時代の『怖いもの見たさ』をルーツとした、好奇心溢れる思いを垣間見る事が出来ました。

本日の出席者は43名でした。次回は、(一社)倫理研究所 中村 恒一 法人アドバイザーを講師に迎え、『動いてみよう』というテーマでご講話をいただきます。