本日の第1578回経営者モーニングセミナーは、㈱布施商店 代表取締役 布施 太一様を講師に『自分を見つめなおすことで変化した会社経営～食と社員と地域社会に誠実になること～』というテーマでご講話をいただきました。

『あなたの会社がつくった商品は絶対に買いたくない』・・・。
研修会参加の際のお昼ごはんの時、いただきますも言わず、携帯を触りながら食事する自分の姿を見られ、同じ参加者から言われたショックな一言。
『食への感謝の気持ちがない！』と、指摘されたそうです。
大手商社から震災を契機にＵターンを決意し、創業１００年を超える稼業を継いだ布施社長。
やがて父親との関係性を改善し理解していく中、経営者になる覚悟を決めて取り組んだのは『三位一体の経営』でした。
① 人財共育じんざいきょういく
共に学ぶ姿勢で、社員主体の３Ｓ活動を徹底。特に振り返り（フィードバック）に重点を置くことで成長結果が如実に表れました。
② 採用
『ギョライブスルー』など同業の若手経営者どおしの様々な活動を契機に、共同求人活動が功を奏しました。
③ 経営指針
自社の出来る事は何か？を徹底追及し、開発力・製造力・発信力のアップに尽力しています。特にYou Tubeによる露出を目下展開中との事です。
石巻の水産業界が、布施社長の様な次世代経営者の斬新なアイデアによってどんどん変化していきます。
そこには、あの時に自分の姿を厳しく指摘されたエピソードがルーツとなり、『自分と自社を見つめなおす』という、素直な心へシフトするマインドが結果を生んでいるのだと強く感じました。

本日の参加者は会場28名、ZOOM参加8名、計36名の方が参加されました。
次回は石巻赤十字病院 副院長 東北大学医学部臨床教授 医学博士 鈴木 聡様を講師に迎え『緩和ケアと「迷惑」』というテーマでご講話をいただきます。
※写真は㈱布施商店様HPより引用