本日の第1573回経営者モーニングセミナーは、石巻市倫理法人会モーニングセミナー委員長 司法書士 田辺事務所 田邊 英士氏を講師に『近時の民法改正について』というテーマで講話をいただきました。
明治時代から140年間、日本での『成年年齢』は20歳でしたが、法改正により18歳に引き下げられることとなりました。
これにより今年の4月1日より、18歳、19歳の方は新成人となるそうです。
背景には選挙権など18歳、19歳の若者にも国政参加への政策が進む中で、市民生活の基本法である民法においても18歳以上を大人として扱うのが適当であり、先進国をはじめ、世界的にも18歳とするのが主流となっているそうです。
成年年齢とは ①一人で契約できる年齢 ②親権に服さなくなる(外れる)年齢 の二つの意味があります。
これらには、社会生活において自分の意思で決定できる反面、自己収入に見合わない買い物やオンラインゲーム課金、マルチ商法への誘いなど、リスクを伴う側面も持ちあわせていると消費者庁などでも事例を交えて注意喚起しています。
一方、18歳になっても飲酒や喫煙、公営ギャンブルなどは、健康面の影響や非行防止、青少年保護の観点から20歳のまま現状維持との事・・・。
私達の生活に直結する民法。昨今の社会的常識の変化に伴なう施策がこれからも展開されていきます。
目的とは違う方向へ結果が行かない様、見守って行きたいものです。
本日の参加者は会場22名、ZOOM参加10名、計32名の方が参加されました。
次回は(一社)倫理研究所 伊藤 勇二 法人スーパーバイザーを講師に迎え、『実践力を磨く!』というテーマで講話をいただきます。