本日の第1583回モーニングセミナーは、(有)フクダ海洋企画 代表取締役 福田 介人様を講師に迎え、『震災後の三陸の海について』というテーマでご講話をいただきました。
フクダ海洋企画様は約50年、大学や様々な研究機関とともに、主に三陸沿岸の潜水調査、研究を行う会社として事業を展開。同時に福田社長は、海洋研究写真家として海の現状や変化などを映像を通じて伝える活動も行なっています。
震災後、『今、海でおきていること』として温暖化⇒水温上昇、海流の変化、海洋の酸性化、磯焼け、土砂流入による環境変化など、たくさんの課題を指摘されました。
特に『磯焼け』問題(海藻が著しく減少する事で、ウニ等の生物も減少・・沿岸漁業に打撃)に関して、親潮が接岸しにくくなっている現状などを紹介されました。
これらの課題に対して福田社長は、海を管理するというよりも、ともに生きるというスタンスで未来を考えていきたいと主張されています。
世界三大漁場でもある牡鹿半島。海域は様々な要因で水産資源が減少傾向にあるなか、万石浦の保全活動にも尽力。さらにはウミガメ放流会などの教育活動、地酒による『海底熟成酒』を通したクラウドファンディングへの挑戦など、多種多様な活動にメディアも注目しています。
『海』という大自然、そしてその海と共存する(したい)人たちとの間の橋渡し役として、魅力的な仕事をされている福田社長。今後の活動にも大きく注目していきたいと思います。
本日の参加者は29名でした。
次回は、やまと在宅診療所 登米 医師の田上 佑輔様を講師に迎え、『おかえりモネから学ぶ、これからの地域医療』というテーマでご講話をいただきます。